短期ビザで来日し金塊詐取か 台湾国籍の男2人を逮捕、3600万円相当を受け取り

警察官や検察官を装い、金塊をだまし取ったとして、大阪府警は28日、台湾国籍で住居・職業不詳の王裕閔容疑者(38)と陳奕延容疑者(32)を詐欺の疑いで逮捕した。認否は明らかにされていない。

府警によると、2人は氏名不詳の人物らと共謀し、1月9日から27日にかけて、和歌山県内の70代女性に対し、警視庁の警察官や検事を名乗って電話をかけ、「暴力団員を逮捕した際、あなた名義の通帳が見つかった。共犯になる可能性がある」などと説明したという。

その後、「無実を証明するため」などと言って金を購入させ、県内のコンビニの敷地内で紙袋に入った金塊約1.2キログラム(時価約3600万円相当)を受け取り、だまし取った疑いが持たれている。

2人はいずれも短期滞在ビザで来日しており、王容疑者は2025年12月初旬、陳容疑者は2026年1月26日に入国していた。

府警は22日、他県警から「別事件の受け子役の容疑者が犯行後に大阪方面へ向かっている」との情報提供を受けて捜査を開始。大阪府内のホテルに台湾国籍の複数人が滞在していることを把握し、27日、王容疑者と陳容疑者がホテルから和歌山方面へ向かったため追跡した。

その後、コンビニ付近で職務質問を行い、2人が金塊を所持していることを確認し、逮捕に至ったという。

府警は、特殊詐欺グループが現金や貴金属を受け取る「受け子」役として海外の人物を利用し、犯行後すぐに出国させる手口を用いている可能性があるとして、実態解明を進めている。