「金メダル」装い純金密輸の疑い、韓国籍の自称格闘家ら逮捕…金相場高騰で利ざや得ようとしたか

 捜査関係者によると、男ら8人は共謀。1月中旬、韓国の 仁川インチョン 国際空港から1枚500グラムの純金のメダル7枚を関西空港に無許可で持ち込もうとし、消費税の納付を免れようとした疑い。男は韓国にいる別の仲間の指示を受け、昨年12月頃から密輸を始めたという趣旨の説明をしているという。

 男らはメダルを首にかけ、格闘技大会の景品と偽って税関を通過しようとしたが、大阪税関の職員がメダルを押収。その後、府警が男5人を逮捕、男女3人を書類送検した。男以外の7人は日本人で、運搬役だったとみられる。

 金の密輸は、消費税の納税を免れた上で、国内の買い取り業者に消費税込みの価格で売り、消費税分を利ざやとして得るのが目的とされる。金相場が上昇すれば、消費税分の価格も上がり、利ざやが大きくなる。

 金の密輸摘発件数は、2022年に新型コロナウイルス禍の渡航制限が緩和された後、増加している。海外との往来増加や金相場の高騰などが背景にあるとみられる。

 希少価値のある金は世界中で売買が可能な「安全資産」とされ、戦争などによる投資家の不安な心理を反映して価格は急騰している。ロシアがウクライナ侵略を始めた22年以降は価格上昇が続き、今年9月には店頭小売価格(1グラム当たり、税込み)が初めて2万円を超えた。

 財務省によると、密輸の摘発件数は、コロナが流行していた21年は5件(押収量27キロ)、22年は9件(同135キロ)だったが、23年は219件(同302キロ)、24年には493件(同1218キロ)に増えた。