タイ国籍少女の事件 新たに逮捕のタイ国籍容疑者 ブローカーか

当時12歳のタイ国籍の少女に、東京 文京区の店で性的なサービスをさせていたとして、新たに逮捕されたタイ国籍の女の容疑者について、店の従業員が、「SNSを見て連絡して容疑者と知り合った」などと話していることが警視庁への取材で分かりました。警視庁は、従業員をSNSなどで募集し、あっせんするブローカーとみて詳しく調べています。容疑を否認しているということです。

タイ国籍で、東京 練馬区に住むプンシリパンヤー・パカポーン容疑者(38)は、去年6月、文京区湯島の「個室マッサージ店」と称する店で、この店の経営者の細野正之容疑者(52)と共謀して、当時12歳のタイ国籍の少女に、男性客に対して性的なサービスをさせていたとして、児童福祉法違反の疑いで逮捕されました。

少女は、去年6月下旬に母親に連れられて来日したあとこの店に置き去りにされたとみられ、少女の母親は、プンシリパンヤー容疑者にSNSで「自分と、連れていくもう1人で働きたい」という内容のメッセージを送っていたということです。

警視庁は、ブローカーとみて詳しく調べていますが、この店で働いていたタイ国籍の30代の女性従業員が、「SNSで『日本で仕事を探している人』というグループがあり、連絡してプンシリパンヤー容疑者と知り合った」などと話していることが警視庁への取材で分かりました。

容疑者の携帯電話には、およそ3000件の連絡先が登録されていて、警視庁は、タイ人向けのSNSでの募集などを通じて、これまでに、少女を含めておよそ30人から40人の従業員をあっせんしていたとみて、詳しく調べています。

調べに対し、「もう店をやめているので関係ない」と容疑を否認しているということです。

少女の母親は、タイの警察に人身取引などの疑いで逮捕されていて、警視庁は、タイの警察とも協力して捜査を進めることにしています。

押収されたノートには “怖くて震える すべて不安”
この事件で、去年11月の店の捜索で押収された学習ノートに、タイ語で当時、少女がつづったとみられる日記のような内容が残されていたことが警視庁への取材で分かりました。

警視庁によりますと、ノートには、「初日は4000円もらった。店を閉める時、1人で寝る。インターネットはつながらず、とても静か、とても寂しい、とても怖い。1人でいるのはとても嫌い。今夜は一番怖い夜。怖くて手も腕も脚も震える。すべてが不安で1時まで熟睡できず、頭から毛布をかぶって我慢して寝た」などと書かれていたということです。

少女は、店の台所で寝泊まりしながら、およそ1か月半にわたり、繰り返し性的サービスをさせられ、その後、出入国在留管理局に相談に駆け込んで保護され、12月に日本からタイに帰国して、現在も、当局の保護施設で心のケアを受けているということです。