無免許ひき逃げ川口クルド少年に懲役5年判決 時速95キロで赤信号進入、10代2人死傷

さいたま地裁は17日、埼玉県川口市で昨年9月に無免許で車を運転し、2人を死傷させて逃走したとして、無免許過失運転致死傷と道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われた同市在住でトルコ国籍のクルド人の少年(19)に対し、懲役5年の実刑判決を言い渡した。

判決によると、当時18歳だった少年は昨年9月23日深夜、川口市前川の交差点で、無免許で乗用車を時速約95キロの高速で赤信号に進入。原付バイクに2人乗りしていた当時17歳の建設作業員の男性と当時16歳の高校生をはねて、そのまま逃走した。バイクの男性は翌日に死亡し、後部座席の高校生は頭部に重傷を負い、事故から約10カ月が経過した現在も意識不明の状態が続いている。

江見健一裁判長は判決理由で、法定速度を大幅に上回る無謀な運転を指摘。「事故は起こるべくして起きた」と断じた。さらに、被害者を跳ね飛ばしながら減速せず逃走し、親族に身代わりの出頭を依頼した点について、「刑事責任は誠に重大である」と述べた。

弁護側は最終弁論で、ひき逃げの動機について「捕まればトルコへ送還され迫害されると思った」と主張していたが、地裁は検察側の求刑懲役7年に対し、懲役5年の実刑を言い渡した。被害者側への謝罪や任意保険による賠償の目処は立っておらず、遺族らは厳しい処罰感情を示している。